2024年秋、ビッグエコーバイトを辞めて時間を持て余していた俺は、一人パソコンに向かって曲を作っていた。
リリース日は当時の彼女の24回目の誕生日、遠距離だったので「君に会いに行く」というタイトルにした。ちなみに製作途中に彼女とは破局したので、別れた直後、誕生日に曲をリリースする激ヤバ元カレになってしまってウケた。
今回は、2026年10月2日に「君に会いに行く」が再配信されたので、当時を思い出しながらセルフライナーノーツを書いてみる。
1 LOVE SONG
当時のおれはとにかくメンヘラでめんどくさい男だった(今もそうだ!と言われたら否定できないのだが)
いつか来るであろう別れに怯えて、今ある幸せを享受できない自分に嫌気がさして、この曲を作った。
「とにかく真っすぐ!俺の気持ちよ届け!タイトルは「LOVE SONG」じゃい!」
みたいな感じで作ってたような気がする。当時はなんか真っすぐすぎて恥ずかしくて没にしようと思っていたのだが、
当時の友人の当時の彼女(今となってはどちらとも関りがなく、自分の人間関係構築の下手さに泣きたくなる)の「私はこの曲好きだけどな~」という一言だけでアルバム収録が決まった。あの子元気だろうか。
完成した後、母親に「サザンの「LOVE AFFAIR ~秘密のデート~」に似てない?」って言われた。聴いてみたら結構そっくりでウケた。桑田さんは偉大だ。
2 エリカ
スズキミリタリー始まりの曲、これ作ったときはまだ18歳とかだった気がする。
お風呂に入ってるときに「おやすみの声で寂しくなる~」というBメロ部分が急に思い浮かんで、これは行けるのでは?と思い曲を作り出した。
Bメロしか完成しないまま、半年ぐらいは放置していた気がする。半年おやすみの声で寂しくなるだけの歌だったのだ。
それから半年経って、曲を完成させたとき、タイトルの付け方なんて全然わからなかったのでグーグルで「恋愛 花言葉」とかで検索して「エリカ」と名付けた。当時の彼女は全然エリカちゃんじゃない。
曲の出し方とか何もわからなかった俺はとりあえず、SoundCloudでリリースした。今も音源版とは違うエリカがサンクラにあるので是非聴いてみてほしい。
今聴くと、いろいろと稚拙で恥ずかしいけど、今は出せない勢いがあって結構好きだったりする。
3 Steeper
このアルバムの変わり種、一聴するとただのラブソングだが、なにか違和感があるこの曲。
実はストーカー目線のラブソングを作ろうという気持ちで作成した。ちなみに俺はストーカーではない。
「君の噓と皮肉で隠してよ」という歌詞だけずっとあってサビの仮歌詞が「うんちぶりぶりちんこぶらぶら~君の噓と皮肉で隠してよ」とかいうありえない歌詞だった時期がある。嘘と皮肉すぎだと思う。
この曲の醍醐味は何といってもカッティングだろう。いとこが持ってたテレキャスターを強奪して録音した。ちなみにそのギターは借パクして宮城から千葉に持ってきた。ほんまごめん
俺は結構この曲好き、四つ打ち裏拍ハイハットですごいポップでキャッチーだから。ギターソロは動き意味わからな過ぎてもう弾けないと思う。
4 君となら幸せになれると思ってたよ 5 愛惜
4曲目と5曲目はメドレーになっている。一枚目なのに気合い入りすぎだろ
「君となら幸せになれると思ってたよ」が男性目線、「愛惜」が女性目線の失恋ソングだ。
当時の俺は恋愛で脳内いっぱいで失恋ソングなんか書けそうにもなかったが、一生懸命考えて作った。リリースしたときは失恋してたので、「俺、いい曲書くなぁ」と自分で食らったのを覚えてる。
ストリングスの編曲なんてしたことなかったから、めっちゃ苦労した。今でもこのストリングスどうなんだろうって思ってる。間奏のストリングスでAメロのメロディなぞるのは「ハナミズキ」すぎない?
愛惜が一番好きだっていう人結構いるんだけど、俺も結構好きだな、「あなたがそこにいる日々に 永遠を感じてた」いい歌詞。
6 藍
「エリカ」をリリースしたとき、「シングルはB面がないとな…」という強迫観念にとらわれて作った一曲、たしか2日ぐらいで作ったんじゃないかと思う。
当時の彼女の元カレが、未練たらたらTwitterを運用していて、作詞をする際、非常に参考になったのを覚えている。あの人、今はもう前を向けたのだろうか
この曲も失恋した後、やけに響いた。撮りためていた写真は消せなかったし、僕が笑えていたらそれで幸せだった。
なんか考えて作った曲より、パっと作った曲のほうがみんな好きと言ってくれる。俺は時間をかけない方がいい曲を作れるのかもしれない。
7 優しい人
急にハイテンポ、2分ぐらいで終わる優しい人。これを失恋ソングだ。
これを作った当時、ビッグエコーで働いてた俺には好意を寄せてくれていた女性がいた。
俺には彼女が居たのでその気持ちに答えることはせず、ただただ満更でもない気持ちでいるだけのしょうもない男だった。
まぁそんな振り向いてくれない男をずっと思い続けてくれる子なんているわけもなく、その子はマッチングアプリを始めるのだが、当時の俺はそれが許せなかった(あまりにも理不尽極まりないのはわかっている。)
そんなある日、その女の子と二人でシフトに入る最悪な日があった(この時にはすでに二人とも会話をひとつも交わさない関係になっていた)
4階の厨房で、ぼーっとしてるときに「不甲斐なさで手放した君の左手、確かな体温も」という歌詞が浮かんで、そこからはすぐにフル尺が出来た。
その頃、インカムの向こうで「トイレチェックとドリンクバーチェックお願いします」という業務連絡だけが聞こえて、不甲斐なさで手放した左手の重さに辛くなった。
8 2004
このアルバムを締めくくる一曲、タイトルの2004は俺の生まれ年だ
夜中の公園で黄昏ているとき空に流れ星が見えて、その時にふと、願い事が浮かばなかった自分に気づいてこの曲に取り掛かった。
知らないうちに大人になっていく自分、まだ子どもで居たい自分、明日ばかり気にして今を生きれない自分。そんなことばかりを気にしていたし、今も考えてしまう。
赤帽を3台見つけたら願い事が一個叶うっていう迷信、結構マイナーらしいね。赤帽の基地見つけたら永遠に願い叶うしね。
Cメロの「目いっぱいに手を伸ばしても~」からの部分には当時の元カノたちの名前が詰まっている。どれが名前かみんな考察してみてほしい。やってること気持ち悪すぎるから。
さよならももう何もかも もう言わないでくれないかい
君の居ない毎日は もう飽きたよずっと僕のそばで笑っていてほしい
不器用な僕だけど君を守りたい 君を愛したい
今聴くと、稚拙で聴きにくい部分もある作品だとは思うけど、この時にしか出せない色が出てる良いアルバムだなと思う。
いつかこの曲たちをバンドで鳴らすのが俺の夢です。
その日が来るまで音楽を続けれるかな、きっと音楽はずっと続けるんだろうな。
「君に会いに行く」ぜひ聴いてください。駄文失礼しました。またいつかどこかで
Credit
Vocal / Guitar / Bass / Piano / Programming
Mixing / Mastering
スズキミリタリー
